アファメーション
もしかしたらみなさんも、ご自身のアファメーションをお持ちかもしれません。
わたしにもアファメーションがあります。
ほとんど覚えてしまい、I(image)×V(Vividness)としてマインドの中にあったので、紙として持ち歩くのをやめていました。
おとといのことですが、「わずかにゴールに近づいた」と感じる出来事がありました。
こんなとき、常に無意識が働いてくれているのだな、と思います。
ふと「これはアファメーションを作り直すチャンスだ」と思い、ゆっくりですが、作り直しています。
以前の、ほぼ覚えてしまったアファメーションを探してみたのですが、見つかりませんでした。
文章は記憶にあるのですが、あえて一新することにチャレンジしています。
スコトーマができているはずなので、何冊かの本を読み直しています。
アファメーションを作ったことがある方は分かるかと思いますが、アファメーション作成はなかなかの大作業です。
昨日は、Lou Tice氏の英語の表現も確認しながら、価値の順位付けから再確認しました。
今日も再確認します。
自分にとって何が大切か、この順位付けはそう簡単ではありません。
ここで念のため確認ですが、“アファメーション”と“ゴール”は、完全にはイコールではない部分がある気がします。
アファメーションの一部は、ゴールのコンフォートゾーンを文章で表現したもの、だと考えていただいて良いのかもしれません。
アファメーションは、ゴールのイメージ(I)と臨場感(V)を最大限にすることで、ゴールを現実(R)に近づけるためのツールです。
I(Image)×V(Vividness)=R(Real)ですね。
以前どこかで書いたことがあるかもしれませんが、イメージと臨場感というのは、限界がありません。
情報空間のものだからです。
∞のものを掛け合わせているところに、Lou Tice氏の何とも言えないかっこよさを感じます。
みなさんも、アファメーションを見直す機会を、ときどき見つけていただければと思います。
アファメーション作成における11個の留意点が何冊かの本に書かれています。
もし書いてあるものをお持ちでしたら、ぜひ確認してみてくださいね。
それぞれのガンダム
『機動戦士ガンダム』はとても奥が深くて、記事の中で触れるのは難しいなと思いながら書いています。
写真の、なぜか色違いのリュックを背負っている彼らにガンダムを薦めていただき、観始めました。
今は、機動戦士ガンダムの劇場版三部作を観終わり、Zの劇場版を観始めました。
ガンダムの内容に関する記事は、今のわたしには書けそうにないなと思います。
グレーのリュックの友人に、「みんながそれぞれのガンダムに乗ってるんだ」と言われて、「あ、たしかに」と思いました。
戦争をしているという意味ではなくて、それぞれが専用のガンダムに乗っていて、わたしたちそれぞれがヒーローorヒロインだという意味です。
まさにその通りで、わたしたちがどのようなガンダムに乗るか、そしてガンダムに乗ってどのようなことをするかはわたしたち自身に委ねられています。
黒いリュックの友人に、「ガンダムのストーリーの中では戦争をしているけれど、それぞれが正しいとする教義や信念を持っていて、誰かが良いとか悪いという話ではないんだ」と言われ、「...たしかに」と思いました。
わたしたちはなにか一つの出来事があった際に、往々にして自分が視点を置きやすい見方で見てしまうので、違う見方はスコトーマ(盲点)になることがあります。
一方向のみで物事を見るのはラクであり、複数の見方をしようとするのは抽象度を上げるためのエネルギーが必要になります。
わたしが以前、ガンダムを観ようとしたときに、それぞれの登場人物の立場がよく分からなくてもどかしく感じたのを覚えています。
要するに、そのときわたしは、ラクに観るために”固定した見方“をしたかったのかもしれないなと思いました。
みなさんもお分かりのように、固定した見方ほどラクで危ないものはありません。
固定した見方が習慣になると、何ものかに操作される可能性が高まるような気がします。
ある一つの考え方をしているとき、180度異なる見方や、次元そのものが違う見方をするように習慣付けると、良いのかもしれないなと思います。
いろいろな見方をするのに慣れると、それほど難しいことではないと思います。
リクルートスーツの人たち
先日電車の中で、リクルートスーツを身に付けた、就職活動をしているらしい学生さん達が近くにいました。
卒業論文の話や、就職試験の内容の話をしていました。
就職活動をしている方々の話の中でも特に、面接の受け方の話を聞いていると、「自分が如何に会社にとって都合の良い人間か」をアピールしようとしているように聞こえます。
就職することが目的なので、当たり前なのだと思います。
でも、わたしからしてみると、自ら奴隷になろうとしているようにしか見えず、そのことを自覚していてくれればいいなと感じるときがあります。
「一時的に奴隷になるけれども、その後は自分の夢があるんだ」と、友達には内緒でいいから密かに思っていてくれないかなと、本気で思います。
なぜならば、リクルートスーツを着ている彼らの目はとてもキラキラしているからです。
まさか数年後には会社から抜け出せないぐらいの典型的な奴隷になるかもしれないなどと、微塵も考えていない目をしています。
今の日本の危険性は、典型的な会社の奴隷になることが目標となり、そのままそれがコンフォートゾーンとなってしまうところにあると思います。
しかも、そのコンフォートゾーンは、死ぬまで出られない可能性があります。
それは、とても危険だと思います。
キラキラした目の人間には、できればずっとキラキラしていてもらいたいなと、わたしは“勝手に”考えています。
写真は、少し前に見かけた蝙蝠で、ほどよい間隔でお行儀よく並んでいるな、と思いながら撮りました。
わたしたちは、並ぶ必要もないし、お行儀よくする必要もありません。
わたしたちは、わたしたちが思っている以上に、自由です。
そんなに急がなくてもいいのに
記事を読んでくださっている方の中に、全身麻酔を受けたことのある方がいらっしゃれば分かるかもしれませんが、全身麻酔の後は、しばらく意識がぼんやりしています。
手術が終わったあと、麻酔科医は全身麻酔の薬を止め、患者さんは目を覚まします。
そして麻酔科医は、患者さんが覚醒しているかどうか確認をします。
手術室で覚醒を確認するのですが、後から聞くと手術室で目が覚めたことは覚えていなくて、病室ではじめて目が覚めたと聞くことがあります。
ぼんやりしている程度や時間は、手術の大きさ(手術侵襲)や麻酔で使う薬にもよりますし、個人差も大きいです。
先日、麻酔から覚めたばかりの患者さんが発した言葉が印象に残りました。
80代の方で、ゆっくり、ゆっくり、穏やかに話す方でした。
そのときわたしは手術室スタッフに伝達事項を伝えていました。
スタッフに伝達事項を伝えるとき、わたしは早口です。
伝えようとすることと、伝えられるであろうことが、互いに予測できるからです。
その患者さんは、わたしたちにこのように仰いました。
「・・・みなさんの話している声が、・・・とても、とても、・・・速いように聞こえます。」
「・・・そんなに、急がなくても、いいのに・・・。」
わたしは思わず手を止めて、「本当に、そうですよね。急ぐ必要はないですよね。」と言って、目を閉じている患者さんを見ました。
わたしたち医療従事者は、患者さんの既往歴を把握しており、その方は、過去にとても大きな手術を受けられたことのある方でした。
手術を受けたことがあるかどうかではなく、これまで何度も、いろいろな覚悟を決めた瞬間があったのだろうなということが伝わってきました。
これまでの覚悟の“凄み”によって、その患者さんの、言葉で表現しつくせない深い穏やかさがあるのだと、そう感じました。
最近思うのですが、何かを覚悟したことのある人間は、強いです。
だから覚悟をする方が良いとか、そういうことでもなく、覚悟は、すべきときにするかどうか、それだけの話です。
また、何かを決めるときの判断の仕方は、個人の自由なので、どうあっても良いと思います。
ただ、何か重要なことを覚悟するということは、コーチングでいうゴールに向かう過程での出来事なのかもしれないという印象を受けています。
そこには、人間に秘められた強い”力“があるような気がします。
身体とスコトーマ
気が付いたら手がひどく乾燥して荒れていました。
一昨日用事があってデパートに行った際に、ネイルまでお手入れの行き届いた店員さんの手を見て、自分の手の惨状にようやく気付きました。
店員さんに商品を見せてもらったのですが、思わず自分の手を隠しそうになりました。
心の余裕ができた瞬間に、自分の手が視界に入ったのだと思います。
自分の体の一部がスコトーマに入っていた、もしくは、なんとなく手が痛かったのだけれども見て見ぬふりをしていました。
手荒れしやすい仕事はたくさんあるのですが、麻酔科医の仕事も手が荒れやすい職種のひとつです。
手を洗ったり消毒する回数がとても多いことや、常に手袋をしているとはいえ、いろいろな薬剤を使うことが影響しているのだと思います。
アルコール綿はとても手が荒れますし、手袋そのものが手荒れの原因となることもあります。
麻酔科医が両手をどのように使うか、少し説明してみます。
マスク換気の動きが分かりやすいので、マスク換気のときの手の動きを説明します。
マスク換気は、全身麻酔の際に患者さんの呼吸を補助する目的で行うものです。
まず左手は、マスクを患者さんの顔にフィットさせた状態で、ホールドするのに使います。
マスクを片手だけで患者さんの顔にフィットさせるのにはコツがあって、麻酔科医それぞれの慣れた方法があります。
患者さんの顔の形にもよりますし、麻酔科医の手の大きさによって、マスクの持ち方が異なることがあります。
写真はわたしの基本の持ち方で、薬指と小指で患者さんの顎を支えるような形をとっています。
右手は、患者さんに酸素を送るためのバッグを握っていて、APL VALVEという弁を微調整しながら右手を使って換気をします。
マスク換気の時、左手の動きと右手の動きは無意識のうちに連動しています。
マスク換気の例が分かりやすいので書きましたが、麻酔中は基本的に両手を連動させて動いています。
両手のみならず、視覚や聴覚などの感覚を含め全身を、無意識にフル稼働させて動いていると言うほうが良いかもしれません。
モニター音からは、脈拍の速さを感じますし、音の高低で酸素飽和度を知ることができます。
モニター音だけでなく、術野から聞こえる音で出血の状況を感じることもできます。
それと同時に、視覚を用いて多くの情報を収集しています。
麻酔の仕事が特殊というわけではなく、どんな仕事でも、全身を用いるという側面があるかと思います。
わたしはふだんから手を大切にするように意識に上げているので、手がボロボロになるということは、わたしにとってスコトーマができやすいマインドになっていたのかもしれないと思いました。
わたしたちは毎日いろいろと考えることが多くて、身体がスコトーマに入ることがあります。
みなさんはいかがでしょうか?
身体の状態を意識に上げることで、マインド(=心=脳)の状態がわかることがあります。
みなさんも、一日一回は、身体を意識に上げて細部まで観察してみると良いかなと思います。
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