201611.05

リクルートスーツの人たち

Post by 中西千華 2016年11月5日

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先日電車の中で、リクルートスーツを身に付けた、就職活動をしているらしい学生さん達が近くにいました。

卒業論文の話や、就職試験の内容の話をしていました。

就職活動をしている方々の話の中でも特に、面接の受け方の話を聞いていると、「自分が如何に会社にとって都合の良い人間か」をアピールしようとしているように聞こえます。

就職することが目的なので、当たり前なのだと思います。

でも、わたしからしてみると、自ら奴隷になろうとしているようにしか見えず、そのことを自覚していてくれればいいなと感じるときがあります。

「一時的に奴隷になるけれども、その後は自分の夢があるんだ」と、友達には内緒でいいから密かに思っていてくれないかなと、本気で思います。

なぜならば、リクルートスーツを着ている彼らの目はとてもキラキラしているからです。

まさか数年後には会社から抜け出せないぐらいの典型的な奴隷になるかもしれないなどと、微塵も考えていない目をしています。

今の日本の危険性は、典型的な会社の奴隷になることが目標となり、そのままそれがコンフォートゾーンとなってしまうところにあると思います。

しかも、そのコンフォートゾーンは、死ぬまで出られない可能性があります。

それは、とても危険だと思います。

キラキラした目の人間には、できればずっとキラキラしていてもらいたいなと、わたしは“勝手に”考えています。

写真は、少し前に見かけた蝙蝠で、ほどよい間隔でお行儀よく並んでいるな、と思いながら撮りました。

わたしたちは、並ぶ必要もないし、お行儀よくする必要もありません。

わたしたちは、わたしたちが思っている以上に、自由です。

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