思い込みの罠
今日は、初めて伺う美容室で、髪のセットとメーキャップ、そして写真撮影をしていただきました。
美容室に着くと、女性のスタッフさんがお一人と、男性のスタッフさんがお一人いらっしゃいました。
最初に、必要な写真のイメージなどを聞いてくださったのですが、私は心の中で「カメラマンさんはどこだろう・・・」と考えていました。
まず、女性のスタッフさんが髪をセットしてくださいました。
私は、そのスタッフさんがメーキャップまでしてくれるのだろうと、なぜか思い込んでおり、男性のスタッフさんがメーキャップを始めてくださったときには驚きを隠せませんでした。
男性のスタッフさんが、メーキャップアーチストであり、かつカメラマンさんでした。
一般的に、女性アーチストがメーキャップをすると、自分のメーキャップの好みになりがちな傾向があると教えてくださいました。
思い込みをすると、脳はそれ以上考えなくて良いので楽になります。
しかし、それ以外のものは見えなくなってしまいます。
自分の脳が常に楽をしようとしているのだと、よく認識できました。
自分がある見方や考え方をしているとき、180度、90度、その他様々な異なる視点から同じものを見てみてください。
脳に刺激を与えることで世界が広がり、世界の更なる楽しさが見えてきます。
時計が刻むもの
今日ふと立ち寄った文房具屋さんに、美しいボールペンがあったので、これから使うであろう文房具一式を買いました。
小さな時計も買いました。
時計に電池を入れると、時計が「カチ カチ カチ」と時を刻み始めました。
時計の音を聞いていると、5年以上、この音を聞いていないことに気付きました。
腕時計を持っておらず、部屋に時計はありません。
スマートフォンを目覚ましとして使っているので、時計を持たなくても困ることはありません。
あまりに久しぶりに聞く新鮮な音で、時計が刻んでいるのは何なのだろうか…と考えていました。
情報空間において時間は伸びたり縮んだりします。長く感じる1日とあっという間の1日があります。
時計は物理空間の存在で、物理空間において物理的時間を刻んでいます。
ということは、情報空間において、時計は意味がなくなります。
情報空間には、未来、現在、過去、全て含まれています。
時間の概念を、時々、じっくり考えて、体感で時を感じてみると良いと思います。
そのために、時々、時計の音が聞こえない空間に、しばし、身を置いてみてください。
麻酔器とゴール
これまで何千件と麻酔をしてきた中で、今日は初めて、麻酔器の電源が手術中に切れました。
電球が切れるような切れ方で、うんともすんとも言わなくなりました。
麻酔器とは、全身麻酔中に患者さんに呼吸をしてもらうためのツールです。
吸入麻酔薬は使う時と使わない時があります。
通常全ての麻酔器は、停電の際にも酸素など各ガスは流れる構造になっています。
電源が切れたとき無意識下で瞬間的に起きたこととして、
1.電源が切れた瞬間、私の超短期的なゴールは、「患者さんに適切に呼吸してもらい、問題なく手術が終わる」ことに設定されました。
2.このゴール達成のための手段が自分の中で2個浮かびました。
この瞬間に無意識の中でゴールは達成されていました。
落ち着いてから、麻酔器に黄色い「パニックカード」が貼ってあるのを見ました。
どの麻酔器にも、停電時に麻酔科医がパニックにならないように貼ってあるもので、
分かり易く言うと「停電時でも酸素は流れますよ」と書いてあります。
今日経験した超短期的なゴール設定は、普段のゴール設定とも通じています。
私の中で「患者さんに適切に呼吸してもらい、問題なく手術が終わる」というのは微塵の疑いもない確信でした。
ゴールとは確信するものです。
その後は無意識が最適な方法へ導きます。
珈琲牛乳の味
2週間ほど前から咳が止まらなくなり、アレルギーかと思って放っておいたところ、咳はいったん止まりました。
しかしその数日後から再燃し、ここ数日は夜中にひどく咳き込み、睡眠時間が少し短くなっています。
今日のお昼頃、珈琲牛乳を買って飲みました。
…珈琲牛乳の味が分からない。
…甘いらしいことはわかる。
鼻は通っているので、おそらく、鼻粘膜に問題が起きているのだろうなと思いました。
ふと思い出したのは、舌には、味蕾という味を感じる器官があります。
味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味があるとされています。
甘いのはわかるが、珈琲牛乳の味は分からない。
それが舌の機能であり、味覚単体である甘みだけを感じても、美味しくもなんともないことがよく分かりました。
鼻粘膜の状態が良くなったら、改めて、香りをきちんと意識して感じようと思います。
みなさんも、人間のもつさまざまな感覚を、一つずつ意識に上げてみてみてください。
パン屋さんのサンドイッチ
今朝、駅前のパン屋さんでサンドイッチを買いました。
三角にカットした具だくさんのサンドイッチを小さめのパックに詰めているため、三角形は完全に崩れてしまっています。
崩れていても具がたくさん入っていて美味しいことを知っているので買います。
朝の時間は行くたびに、調理場と店内を、白いユニフォームを着たスタッフが忙しそうにパンの補充のため行ったり来たりしています。
ふと、どういう人が作っているのかなと初めて思いました。
調理場を見てみるとガラス張りの調理場で4人のスタッフが黙々と作業をしていました。
生野菜をサンドイッチにするには、パンは冷めている必要があります。
8時にサンドイッチを並べるということは何時ぐらいからパンを焼き始めるのだろうか、と考えました。
おそらく2時間は冷ますだろうと考えると、6時には食パンは焼き上がっています。
8時に店内に並んでいる菓子パンや惣菜パンにも、熱々のものはありません。
ということは、4時ぐらいにはパンを焼き始めているのだろうと思います。
そのパン屋さんには何度か入っていましたが、ガラス張りの調理場を見たのは初めてでした。
意識して、目に入るものを変えてみる。
そうすることで、まだ見ていない世界がこんなに広がっているのかと、驚くと思います。
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