共通言語
昨日、ある食事会がありました。
わたしはふだん、基本的にあまりコーチングの話をしません。
このブログを読んでくださっている方なら分かると思いますが、出し惜しみをしているわけではありません。
わたしは基本的に、出し惜しみもしません。出し惜しみをしているうちに人生時間のリミットがくるのを避けるためです。
ふだんコーチングの話をしない理由は、コーチングというものの性質が、みなさんが必要としてくださるときに初めて効果的になるものだからです。
この記事は、みなさんがコーチングに興味を持った時に読んでくだされば嬉しいなと思って書いています。
昨日の食事会の話に戻ります。
食事会が終わるころまでコーチングの話を一切していなかったのですが、ふいに一緒に食事をしている方が、アメリカの大学でコーチングの授業を受けたことがあるというお話が出ました。
御縁というのは不思議なもので、わたしはとても嬉しかったです。
その方から発せられる単語も理解できましたし、わたしの話も理解してくださり、使っている言語は日本語ですが、その上で日本とアメリカの共通言語で話しているような不思議な感覚でした。
3人で食事をしていたのですが、3人でコーチングに関する話をできたことは、わたしにとってなんとも感慨深い食事会になりました。
日本ではコーチングの浸透はまだまだこれからです。
これからの、Coaching of Japanの可能性に対する期待で、わたしはワクワクしています。
日本は世界へ、必ず何かを発信します。
立体視
最近、さまざまなものや、世界全体を立体的に見たいという思いがあります。
立体的に、というのは物理的な3次元的にという意味ではなく、情報空間も含むさまざまな情報を一気に見たいという意味です。
そのためには共感覚を使ったほうが抽象度の高いところから世界を見ることができると考えています。
そして、共感覚はトレーニングである程度身に付きます。
自分でなんとなくトレーニングしていましたが、嗅覚と味覚(これらはつながりのある感覚ですね)がわたしは得意であることに気付きました。
わたしが確実に感じている匂いや味わいがあって、わたしはそれを確信しているのに、他の人が感じていないことがたびたびあることに気付き始めました。
もともと共感覚があって気付き始めたのか、共感覚がなんとなく身に付き始めたのか、わからないです。
なんにせよ、意識に上がったことは良いことで、次は主に触覚で感じるトレーニングをしていこうかなと思います。
共感覚はトレーニングで身に付き、しかも抽象度が上がるので、みなさんも是非練習してみてください。
視覚から入ったものを触覚に変えてみたり、聴覚から入ったものを視覚に変えてみたり、なんでも構いません。
今見えている3次元の世界が、さらに立体的に見えてくると思います。
high riskのレポート
約2年半前に購入した本が目に入り、手に取りました。
その頃に購入した、空や大乗仏教に関する本が数冊あります。
当時はビジネススクールに通っていました。
空や大乗仏教に関する本がある理由は、当時受けた講義のレポートが3種類から選べるもので、レポートを書くために買ったものです。
3種類のレポートは、1種類がhigh riskでレポートの点数が大幅なマイナスの点数が付く可能性から∞の点数が付く可能性のあるもの、2種類がlow riskで点数がほどほどに付くがそれほど高い点数が付かないもの、というものでした。
わたしは授業中での自分の点数がおそらく低いと考え、high riskのテーマを選んでレポートを書きました。
詳細は書くことができませんが、そのレポートの課題の中には、「空や大乗仏教を織り交ぜること」とありました。
今考えると、一般的にビジネススクールに通う人の中にはときに煩悩の強い人間がいるわけで、おそらくほとんどの人間が空や大乗仏教について興味が全くなかったのではないかと考えると、無茶な課題だなと思います。
いま自分のレポートを読んで、空や大乗仏教という単語を書いていないことに気付きました。単語を用いていないけれど、空へとつながることが予測されるような内容にはなっているように感じます。
自分のレポートと、先生からのコメントを読んで、今の自分であればもう少し違う角度から深く論述することができるように感じました。
また、先生からのコメントは「考えてみてください。」で終わっており、当時は考えてもよくわからなかったような気がします。
いまのわたしには、彼が何を言わんとするのか、なんとなく答えが出ました。
当時買った本を読んだので、その感想もまた別の機会に書きたいと思います。
モーツァルトクーゲル
先輩医師から、モーツァルトクーゲルという名前のお菓子をいただきました。
モーツァルトを見ただけでなんだかとても嬉しくて、その場で写真を撮りました。
どう考えても美味しそうなので、まだ開けていません。
登録商標記号、®がついていたので、不思議に思い調べてみました。
モーツアルトクーゲルはチョコレート菓子の名前で、一番最初は1890年にオーストリアのパウル・ヒュルストという方が作ったようです。
ヒュルストは商標権などの権利を持っていなかったため、模倣品を販売している企業と法廷で争いがあったようです。
結果として「モーツアルトクーゲル」の名前を使わないことで争いが終了しているようです。つまり、少しだけ名称を変えたモーツアルトクーゲルが各社から出ています。
これらの争いは権利についての争いであり、レシピについては争われていません。
一方で、オリジナルレシピを守って作っている製造企業もあり、手作業でモーツアルトクーゲルを作っているようです。
つまり、権利争いをしている大企業もあれば、その一方でオリジナルレシピを守ることに集中している中小企業もあるということになります。
何を目的、ゴールとするかで、方法が異なってくる良い例であるような印象を受けました。
権利争いが良くないとか、そういったことではなく、ただ単にゴールの違いです。
わたしは、基本的にあらゆる企業は利益を出さねばならないと思います。
企業は利益を出すことを前提として、何をゴールとするのか、それによってすべきことが変わってくるのだと考えます。
わたしたちの人生についても同じで、自分自身が何をゴールとして設定するか、それに尽きます。
もちろん、自分自身の変化に応じてどんどんゴールの更新をしてください。
ホメオスタシスの同調
医師が自らの専門分野である疾患に、皮肉にも罹患する話を聞いたことが、何回かあります。
特別なことを考えなくても、確率論的に、十分起こりうることです。
今日考えていたのは、確率論で起きうる以上に、何かあるのではないかということです。
今日は苫米地英人博士の「洗脳護身術」を読んでいました。
その中の一文に、「ホメオスタシスが同調していれば、相手の病が自分に移行してくるのが普通だ。」というものがあります。
日本では医師はある専門分野をもっています。開業医の医師はさまざまな病気に対応しますが、通常はもともとの専門分野をお持ちです。
ある専門分野をもつということは、ある分野の疾患をもつ患者さんに毎日接することです。
患者さんと医師の間には、通常ラポールが築かれ、信頼関係ができます。
それが強い信頼関係で毎日のように接している場合、同調という現象が起こりうると考えます。
同調とは、例えば、女性二人が長い時間一緒にいると、整理周期が同じになってきます。
これはわたしも経験したことがありますし、女性の方は経験されたことがあるかもしれません。
その他、一緒に暮らしていると、心拍数や呼吸回数なども近いものになる、と書かれており、こういった現象を同調と呼びます。
患者さんと医師の間が密に接することで同調が起きた場合、疾患の情報が医師の情報空間へと流れてくる可能性があると考えます。
もしかしたら良い医師であればあるほど、同調することが多くなり、情報が流れこむ可能性が高まるかもしれません。
その結果として、自らの専門分野の疾患に罹患する、ということが起きるのかなと考えていました。
あまりコーチングとは関係のない話になってしまいましたが、ホメオスタシス(恒常性維持機能)という単語は、コーチングでよく用いる言葉です。
ホメオスタシスが如何に強力な力を持っているか、少しお伝えできるかなと思いました。
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