201609.27

90歳の女性

Post by 中西千華 2016年9月27日

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昨日バスに乗りました。

扉が閉まって発車しようとしたバスが止まり、再度扉が開きました。

お一人のご年配の方が乗ってこられようとしました。

わたしはたまたま扉の近くに座っていました。

その方の身長はおそらく140cm台前半で体重は40kg弱ぐらい、バスのステップの高さがあったため、持ち手を掴んで脚をスプリングのように勢いをつけて乗ってこられました。

わたしは驚いて反射的に力を貸そうとしたのですが、その方は「大丈夫!大丈夫!わたし、90歳なの!」と快活に仰られました。

わたしはその方が発しているエネルギーに、なんだかワクワクして嬉しくなりました。

ニューバランスのスニーカー、靴下はハートの模様で、かわいらしい服装を着ていらっしゃいました。

ついつい、「この方から見えているこの世界はどのようなものなのだろう」としばらく考えてしまいました。

100人いれば100人の世界の見方があるので、わたしはそれを見てみたいと考える習慣があります。

見ようとしたところで、結局は自分自身の見方になるのですが、とにかく想像してみることが多いです。

話がそれましたが、健康に長生きされる方には、“なにか”がある気がします。

麻酔の仕事をしていて、最近そのことをよく考えます。

90歳以上の方の中に、見た目が若く見えるだけでなく、実際に血管が柔軟で身体の組織が若い印象を受ける方がいらっしゃいます。

血管の柔軟性は、麻酔をかけたときの血圧などの反応でわかることがあります。

若い状態を維持するには、“なにか”理由があるはずで、食べ物やサプリメントなどの次元ではないものが、実際に身体に影響しているように見えます。

このことについてはたびたび考えていて明確な答えは出ていないのですが、答えは意外とシンプルなのかもしれません。

201609.27

次のゴールへ

Post by 中西千華 2016年9月27日

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コーチングを受けてゴールを持つ習慣ができると、生きるということがより楽しく、より生き易くなります。

ゴールを持つとすべきことが見えるので、迷いが少なくなるからだと思われます。

ゴールを持つ際のポイントとして、現時点のゴールの先にあるものを、常に意識に上げることがとても大切です。

次のゴールを決める必要はなく、「その先があるんだ」という感覚を持つことが、わたしたちの生きる力をより強くする気がします。

わたし自身のゴールに関して書くと、わたしには抽象度の高いゴールがあって、その手前にはそのゴールのためにすべきことがどんどんと出てくるという状況です。

ゴールの抽象度が高いので、その先を考えたとき、わたしの場合は、次の世代の方々にバトンタッチして引き継いでいただく必要があるのかもしれないなと感じることがあります。

バトンタッチが必要だとしても、ゴールのその先、は常にあります。

201609.26

続 ロボット掃除機

Post by 中西千華 2016年9月26日

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最近引っ越しをし、ロボット掃除機を毎日のように使っていて発見がありました。

以前にもロボット掃除機について記事を書いたことがあります。

確か「ロボット掃除機の動きが、ホメオスタシスと同じような動きをしている」という内容の記事だったと思います。

今回は違う角度から記事を書きます。

前の住まいでは、玄関框の高さがまずまずの高さがあったため、ロボット掃除機が端まで行くと半分落ちた状態でエラー音が鳴りました。

そのたびにロボット掃除機を救出に行っていました。

引っ越した今の住まいは、どうやら以前の住まいよりも玄関框が低いようで、ロボット掃除機が落ちかけてエラー音を発するときと、上手く降りる時ときの2パターンがあります。

上手く降りてしまった場合はどうなるか想像できますでしょうか・・・。

ロボット掃除機は、わたしたちのように抽象度を上げたりスコトーマを外したりしないので、「あれ?なんだかおかしいぞ?」と段差を上がるということはできません。

結果として、電池がなくなるまで永遠と、玄関の狭いところを掃除し続けます。

この様子を見て思ったのが、わたしたちはふとした瞬間にエフィカシーが下がったり、スコトーマに気付けなくなったりということがたびたび起こり得ます。

その状態から脱出できるのが、わたしたち人間の力なのかなと思います。

脱出するときには一人でがんばる必要はなくて、助け合いながら脱出すれば良いと思います。

必要であれば、コーチが助けます。

201609.26

ピンインデックスシステム

Post by 中西千華 2016年9月26日

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今回は麻酔の話をします。

今のわたしができる麻酔の話は、”西洋医学の麻酔”という分野におけるものになります。

狭い範囲のものにはなりますが、何かお伝えできれば良いなと思います。

麻酔器にはガス供給の配管が3本あって、それらは酸素、空気、笑気の3種類です。

意外かもしれませんが、麻酔器によっては「空気」の配管がなくて酸素と笑気だけのものがあります。

麻酔器の配管を接続する先、つまりガスの供給源は、中央配管の場合とボンベの場合があります。
中央配管への接続においては、安全性を確保するため「ピンインデックスシステム」という方法がとられています。

ピンインデックスシステムでは、写真のように、配管の接続部の形状が決まっており、構造上誤接続ができないようになっています。

詳しく書くと、ピンの角度と本数が、酸素180°で2本、笑気135°で2本、空気120°で3本と決まっています。

さらに配管の色が決まっており、酸素は緑、笑気は青、空気は黄です。

写真の中央配管では、酸素の供給部分が2つ作られていますね。

また、通常、麻酔器の後ろ側には緊急用の酸素ボンベが載っています。

そして、停電などで麻酔器の電源が落ちた場合には、酸素だけは必ず使うことができるように作られています。

何をお伝えしたいかといいますと、麻酔器は患者さんに「酸素」を供給するための「安全装置」が、何重にも何重にも、組み込まれています。

わたしたちが人生を自由に生きるときに、いったい何が、自由な人生のための「安全装置」になるだろうかと考えていました。

みなさんそれぞれ答えは違うと思いますが、いったい何が「安全装置」になると感じますか?

わたしが感じるのは、自分の脳に対する投資が、人生の「安全装置」になるのではないかと感じています。

単なる知識ではありません。

いくつも言い方ができますが、抽象度を上げて全体を俯瞰できる力、知識をつなげて新しいものを生み出す力、目の前に出された情報を吟味できる力。

そしてそこからは、強さと優しさが生まれるのではないかと思います。

決して特殊な能力ではなく、人間だれしも身に付けられるものです。

わたしはまだまだ未熟で、おそらく人生が終わる時までトレーニーでいるのかなと思います。

みなさんが自由で楽しい人生をcreateするために、力になることができれば嬉しく思います。

201609.25

結婚ー③夫婦が互いのコーチでいられるかという問題

Post by 中西千華 2016年9月25日

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これまで結婚というテーマで、結婚観、婚活について書きました。

今回は「夫婦が互いのコーチでいられるかどうか」について考えます。

このテーマについて考え続けた結果の、現時点でのわたしの意見を書きたいと思います。

結論を先に書くと、わたしは、難しいと考えます。

夫婦が互いのコーチでいられる可能性としては、今の日本では1%未満ではないかと思います。

難しいと考える理由として、3つ挙げます。

①夫婦のどちらかだけがコーチングに興味を持っている可能性が高い。

②夫婦は毎日一緒に生活をする関係であり、しかも数十年にわたる関係である。

③コーチングそのものの性質。

これらのうち、一番大きい理由としては①だと考えます。

日本で夫婦同時にコーチングに興味を持ち、深く学んでいる、もしくは学ぼうとしている場合というのは、今の日本では極めて稀である気がします。

この、夫婦ともにコーチングに興味があるという稀なパターンに当てはまる場合は、夫婦同士のコーチングは上手くいく可能性があります。もしくは、コーチングに興味があるのが片方であったとしても、もう片方がコーチのような素質をもっている人間である場合も、上手くいく可能性があります。

「コーチのような素質をもっている人間」というのは、分かる方には分かると思いますが、コーチングには全く興味がないにも関わらず、コーチのような人が非常に稀にいらっしゃいます。とても少ないですが、わたしの親友にも一人います。

話を戻します。

夫婦のうち片方のみがコーチングに興味を持っていると何が起こるかというと、相手にもコーチングを理解してほしいという欲求が生まれます。

わたしもコーチングを学び始めた当初は、周りの人たちに知ってもらいたいと感じましたが、人間には生き方を選択する権利があります。

そして、コンフォートゾーンから出ることなく生きていくというのも一つの選択です。

大切な人たちにコーチングを理解してもらいたいと思って一石を投じてみるのは良いと思います。ただ、相手に響かなかった場合に、どうしても理解を得たいと頑張ってしまうと、相手の選択を否定することにつながります。

相手の選択を否定するということは、そもそもコーチの役割から大きく外れてきます。

以上が①の説明です。

②については文面そのままで、例えば、1~2週間に1回しか会わない関係であれば良いかもしれないのですが、一緒に数十年生活をしていると色々なことが起きます。

実際は夫婦それぞれ別々の時期に、生き方に大きく影響を与える出来事が起きることが予測されます。

そして、それらの出来事の中には、互いのコンフォートゾーンを揺らがすようなことも出てきます。

相手の変化が自分のコンフォートゾーンに影響する場合に、それでも常にコーチのような意識でいられるかというと、どのくらいの人がそれに耐えられるだろうかと疑問に感じます。

反射的に自分のコンフォートゾーンを守ろうとするのが普通の反応であり、そうなるともはや相手の変化に耐えられず、コーチングは難しくなります。

③のコーチングの性質については、ラポールというものが大きく関わってくると考えます。

コーチングにおいては通常はラポールが生まれ、その中でも特に「ハイパーラポール」という少し特殊な信頼関係が生まれます。

ハイパーラポールの方向性は定義上一方向であるので、夫婦間で双方向に生じることが考えにくいことを考慮し、ここではラポールについて考えます。

ハイパーラポールが定義上考えられない時点で、難しいと言わざるを得ないのですが、話を進めます。

夫婦のラポールを考える場合、一緒に生活し、臨場感空間を共有しているからといってラポールが生まれるわけではありません。

毎日顔を合わせることで、ほんの少しの不満からほつれが出始め、ラポールが簡単に崩れる可能性があります。

夫婦間でラポールが長期間にわたり維持できる可能性がどのくらいあるのか考えると、これはわたしの印象にすぎませんが、一定の長期間を超えて「偽りのない」ラポールを維持できた夫婦は、その後も維持できるのかもしれないなと感じます。

以上、①~③の要素を考慮すると、現時点の日本においては、可能性として1%未満が妥当かなという結論になりました。

もちろん、夫婦同士でお互いの未来を話し合いながら生きていくことができれば理想的です。

ただ、わたしの意見としては、「相手自身の選択を最重要のものとし、自分の欲求を押し付けない」ことはとても大切だと思います。

なお、アファメーションに組み込んで強く信じれば・・・とよぎった方のために念のため書きますが、アファメーションは一人称です。

他人に変わってもらいたいという欲求は煩悩であり、アファメーション作成のルールから大きく外れます。

最後になりますが、「子供」については、夫婦とは全く別次元の問題であり、次の機会に考えてみようと思います。

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