202003.21

一人の医師として、コーチとして

Post by 中西千華 2020年3月21日

写真はわたしがこれまで毎日通勤時に使っていたマスクです。

今では手に入らないのでストックしていたものを使っています。

今日は一人の医師として、コーチとして、記事を書きます。

「政府は4月の新学期から、一斉休校の要請を一部解除する」(毎日新聞より)というニュースが流れました。

このニュースは少し安心感をもたらすものではありますが、油断するのはまだまだ早いと感じています。

子供への感染が非常に少ないという事実があり、大人が集まる職員室での感染が気にかかるところです。

わたしは医師ですが、新型コロナウイルスについては全てが終息してから全貌が分かるのだろうと考えています。

得体の知れないものに対して、人間は恐怖を感じます。

そして今回の場合は「死」に対する恐怖に直結しています。

その恐怖が、ティッシュやトイレットペーパーの買い占め、その他ウイルスに効くとテレビで流れた食品などの買い占めを引き起こしています。

日本人の思考の抽象度が下がり、パニックになっています。

わたしはトイレットペーパーが買い占められているなど全く知らず、たまたま行った歯科医院で歯科医師に聞きました。

今回の新型コロナのパニックにおいて、日本のメディアの質がいかに低いかが露呈されたように感じます。

ウイルスよりも日本のメディアの方が怖いのではないかと思うこともあります。

現状、日本における新型コロナ関連の情報を、日本語で正確に得るのは難しいです。

日本の感染者数や死者数も正確ではない中、わたしたちはできることをする必要があります。

・正しい手の洗い方で、石鹸で手を洗う(youtubeに動画があると思います)。

・よくうがいをする。

・帰宅したらシャワーを浴びる、できれば湯船に浸かる。

・人が多いところには行かない。

・免疫力を維持するため、新鮮なものを食べ、よく眠って疲れを取る。

マスクは、できればする方が良いです。

通常のマスクはウイルスを通すので感染の防御はできませんが、鼻と口、顔の約半分を覆うことに意味があります。

N95マスクを必死に探して高額で購入するのでなく、基本的な予防方法を是非続けてください。

わたしは感染症のスペシャリストではありません。

ですが、基本的な予防を淡々と続けることが大切だと思います。

これらは生活の中でわたしたちができることで、さらにすべきは抽象度を上げ視野を広げる必要があります。

今世界で何が起きているのか、何が正しい情報なのか、思考する必要があります。

わたしたちは半ば思考実験されており、恐怖のためトイレットペーパーを買いに行っている場合ではありません。

わたしたちの住む世界の構造について熟考して下さい。

考えて考えて、力を合わせなければならない状況です。

そのためには抽象度を上げる必要があります。

全てが正しいとは限らず、全てが間違っているとは限らない。

その中で考え抜いて下さい。

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