201606.25

民間療法

Post by 中西千華 2016年6月25日

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ずいぶん前にある先輩の医師から、「患者さんから相談される民間療法はね、否定も肯定もしなくていいんだよ」という言葉をいただいたことがあります。

そのときのシチュエーションははっきり覚えていないのですが、その言葉だけは印象的だったので覚えています。

おそらく、それを聞いたときに、わたしは民間療法に対して良くない印象を持っていたため、心に残っているのだと思います。

医師が民間療法に対するスタンスとして、否定も肯定もしない。

これについて考えたいと思います。

よく聞く単語としてブラセポ効果というものがあります。

ブラセポとは、新薬の臨床試験において、対照薬として効果的な成分が入っていない薬を用いることがあり、その対照薬のことを指します。

ブラセポは、効果的な成分が入っていないにも関わらず、効果が出ることがあり、それをブラセポ効果といいます。

患者がその薬が効くと心から思ったために、効果がみられる、このことの意味は、気や情報という言葉で説明できます。

対照薬がもつ気、情報場に、患者が「効果が出る」という情報をのせることで、効果が出るという情報をもった薬になるのだと思います。

薬の場合ですと、人間の自然治癒力の強化という効き目という側面もあるのかもしれません。

「民間療法を否定も肯定もしない」というのは、おそらく、患者によって民間療法が本当に効き目が出るものになる可能性があることを意味しています。

このフレーズを聞いたのは10年ぐらい前のような気がしますが、大切な言葉をいただいたなと、今更ですが感謝しています。

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