天気と体調
東京では天気がよくない日が続いています。
どんよりしていて、雨が降ったり降らなかったりの毎日です。
今週は、いくつかの勤務先のスタッフから、洗濯物が乾かないから困っているという話を聞きました。
コインランドリーでは乾燥機を使いに来ている人達がたくさんいて、順番待ちをしていたそうです。
天気が良くない日に、体調が優れなくなることがあります。
わたしにとっては珍しいことではないのですが、曇りの日が続いているので記事にしてみようと思いました。
わたしの専門は麻酔でそれほど詳しくはないので、読み物としてお読みいただけると嬉しいです。
いろいろな人が本を書かれているのではないかと思うので、ご興味を持たれた方は調べてみてください。
天気が良くない日に起きている環境変化として、次の4つを挙げます。
① 低気圧
② 日照時間の減少
③ 高い湿度
④ 温度変化
これらすべてが、人間の身体に影響を及ぼす可能性があります。
症状としては、頭痛や、気分の落ち込み、体のむくみ、めまい、喘息の悪化、関節その他の痛み、なども考えられます。
血管系の病気も起きやすいと言われています。
手術室で勤務している印象として、血管系の病気で緊急手術が必要なもの、たとえば脳出血とか、大動脈解離などは“冬場、気圧が下がって雪が降り、急激に寒くなった日”に多いように思います。
また、①~④の一つが、一つの症状を起こしているのではなく、さまざまな変化が作用して一つの症状が出てくるように感じます。
例えば、気分の落ち込みについて考えてみます。
低気圧でなんとなく身体がむくみやすく重くなりますし、日照時間も気分に作用します。
また、高い湿度を皮膚が不快だと感じる不快感も、原因として考えられます。
他の症状も、複数の要因が関係しているように思います。
ただ、やはり、低気圧による影響が最も大きい印象は否めません。
では、さまざまな症状に対してどうすればよいのでしょうか・・・。
天気によって体調が変化することは自然な現象です。
かつ、西洋医学の薬は基本的に身体にとって良くありません。
ですので、症状の程度によりますが、できるだけ薬は用いず、生活の中で工夫することをお勧めします。
少しの時間でも日が射しているときには日光浴をしたり、お風呂はシャワーではなくお風呂に浸かったり。
ただし、喘息の悪化は医療の介入が必要ですし、血管系の病気は緊急手術の適応です。
わたしは、天気による体調の変化が“自然な現象”だと思っていたのですが、ちまたでは「気象病」という立派な名前まで付いているのを最近知りました。
せっかくついた名前ですが、気象病は病気ではなく、自然な現象に病名を付けています。
東京ではしばらく曇りの日が続くのかもしれませんが、わたしは部屋にお花を飾ろうと思います。
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