201708.16
オブジェ
Post by 中西千華 2017年8月16日
一か月以上前に、妹の一人がわたしの部屋に遊びに来てくれました。
昨年わたしが今の部屋に引っ越してから、初めてでした。
「この大きなオブジェ、何?」
と言われたので振り返ると、キャットタワーを珍しそうに眺めていました。
わたしの部屋にあるキャットタワーは、わたしの身長より大きいです。
猫達のために置いてあるのですが、たまたま猫達がそこにいなかったのもあり、彼女の目には“オブジェ”として映ったようです。
これまで、キャットタワーを見たことがなくて知らなかった、ということですね。
見たことがないものって、認識できないんだなぁ、と、改めて感じました。
猫を飼っている人のほとんどは、室内飼いの猫には運動するための遊び場が必要だと知っています。
ですので、分かりやすいキャットタワーではなくても、猫のための遊び場は即座に認識できます。
ではどうして“オブジェ”だと思ったのでしょう。
彼女は、美術系の学校を卒業していて、演劇の大道具に興味を持っていた時期があります。
美術や大道具が今でも好きなので、たまたま、“オブジェ”として目にとまったのだろうと思います。
もしも、“オブジェ”として目にとまらなかったら、スコトーマ(盲点)に入ってしまい、意識にさえ上らなかったのでは思います。
そう考えると、わたしたちの視界に存在しているのに認識していないものは、たくさんあります。
見ているのに、見ていない。
心あたりがある方もいらっしゃるかもしれません。
自分にとって大切なものは何か、ゴールは何か、意識してください。
そうすることによって、見えていなかった中から大切なものが浮き上がって視界に入ってきます。
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