201607.19
続「幸福の計算式」
Post by 中西千華 2016年7月19日
ニック・ポータヴィー著「幸福の計算式」より、引き続き引用します。
わたしのこの本の一番大好きなところを引用させて下さい。
最後の章、第11章です。
「幸福に関する研究は確かに、『幸福な人生とは何で成り立っているのだろうか?』という私の疑問の多くに答えを見いだす助けになった。だから、私はこうした発見に常に誇りをもっている。だが、タイにいる祖母に喜んでもらえると信じて、自分の生業を話そうと決めたのは、ごく最近のことだ。私は彼女のもとを訪れ、お金は人を幸せにするが私たちが考えているほどではないということ、人はいい出来事に慣れるが不幸な出来事にも順応するということを話した。また、幸福に関する最近の発見、つまり、どんなことでも、それについて考えているときには、その重要性を過大評価してしまうという人間の傾向についても話した。私の祖母は敬虔な仏教徒であり、学校教育を受けたことのない元農民であり、歳は90で、微笑むたびに『スター・ウォーズ』に出てくるヨーダのように見える。そんな祖母は私の話を聞いて、少し体を傾けながらこうささやいた。『私がまだ知らないことを教えてちょうだい』 おかしなことだが、まったく彼女の言うとおりなのだ。」
この後に、シッダールタ、つまり釈迦の話が続く。
わたしはこの本におけるこの第11章が、最高にクールだと思います。
読むたびに90のクールなヨーダが目の前にいるように感じます。
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