201612.13

本を選ぶ

Post by 中西千華 2016年12月13日

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わたしは読書が好きで、出かけるときはたいてい本を1~2冊持っています。

本と同時に、電子書籍の入ったiPadを持っていることも多いです。

本はAmazonで買うことが多いのですが、先日、本屋さんで本を買いました。

本屋さんで立ち読みをして選んだわけなのですが、久しぶりに本選びで失敗しました。

良書に出会えればラッキー、と捉えている反面、今の自分にとって必要のない本を選んだことに、「あら」と思いました。

わたしは本をきちんと読むとき、3色ボールペンを持って線を引いたり書き込んだりしながら読みます。

ボールペンの色や、線やマークの種類を変えながら書き込みます。

特に理解できないところには、「?」を付けます。

その本は、欧米圏の方が諸子百家の思想について論じているものでした。

孔子の項目を読み終わり、その他の諸子百家の思想について書かれているところを少し読み、本全体の1/3ぐらい読んだところで「読むのをやめよう」と思いました。

その時点でたくさん「?」などを書き込んでしまっていて、中古本屋さんに持って行きづらくなりました。

そして今、本屋さんで本を買うときの失敗を防ぐための、予防策を考えています。

良書に出会えればラッキーという考えは変わっていないのですが、あまりに必要のない本を買うと、いろいろなものがもったいないと感じます。

3点挙げてみます。

①本屋さんで本を手に取るとき、「速読」して内容を確認します。この後、もう一段階加えて、必要に応じて一部「浅めの熟読」という段階が必要な場合があると感じました。

②翻訳本というのは翻訳者によって、本の質に天と地ほどの差が出ます。翻訳本の時は、原著の表現はどのような表現なのだろうかと考えながら読み、翻訳者が正確に翻訳しているか推測します。

③帯にキャッチ―な文章が書かれていたり、権威を感じさせる単語が用いられている場合はいつもよりも注意が必要かなと思います。

たぶん今回は、①の「浅めの熟読」を5分でもしていれば買わなかったなぁ、と次に生かそうと思います。

なお、速読して、だいたい内容が分かるようであれば、買う必要がないです。

専門的過ぎて全く理解できない本も読み進められないので買う必要がなく、だいたい5~6割ぐらい理解できるものがちょうど良いのかもしれません。

また、翻訳本は注意が必要で、今回買った本は、欧米圏の方が諸子百家の思想について書いた本の翻訳本でした。

簡単に書くと、伝言ゲームというのは通常段階的に純度が下がるものであり、最後に伝えられるものはもはや原形をとどめていないことがよくあります。

その本からは、そんな印象を受けました。

人生の時間というのは限られていて、読む本の冊数というのも限界があります。

読む本が多ければ良いというものではなく、みなさんそれぞれにとって激選された良書に出会っていただくことができれば、わたしも嬉しく思います。

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