201608.03
ダブルバインド
Post by 中西千華 2016年8月3日
苫米地英人博士著の『洗脳論語』より引用します。
「子曰く 、質 、文に勝てば則ち野なり 。文 、質に勝てば則ち史なり 。文質彬彬として 、然る後に君子なり 、と 。 (雍也第六の十八 ) 一般的には 「中身が外見を上回ると野暮になるし 、外見が中身を上回ると気障になってしまう 。中身と外見を器用に調和させている者が 、君子にふさわしい 」という意味で捉えられています 。」
苫米地英人博士が書かれているように、この文章で孔子は、皇帝以外の人間は「野」(能力はあるが学のない民間人)か「史」(学はあるが能力のない官僚)に分けられると言っています。
どちらかを選ばざるを得ないようにして、どちらを選ぶにせよ、結果的に否定して身動きがとれないようにする手法です。
ダブルバインド、といいます。
博士によるとカルトの教義によく使われている手法とのことですが、わたしは一般的にも、ダブルバインドのような話し方をする人を見かけるような気がします。
カルトの場合は、相手を洗脳しやすい状態にしてから行うので洗脳となりますが、わたしたちのふだんの生活においてもダブルバインドは見受けられます。
特に親子関係だとよく起きている可能性があり、幼少時の反論できない時期にダブルバインドを受け続けた子供は、心に深い傷を負います。
わたしたちがダブルバインドを仕掛けられた場合は、結論からいうと、「どちらも選択しなくて良い」です。
また、子供と接する場合は、子供自身が選択肢を見つけられるような、接し方をしたいものだなと感じます。
reader読者登録
ブログ購読をご希望の方はこちらからご登録ください。