「幸福の計算式」パート2
最近、結婚について勤務先で話があがっていたのを聞いて、興味深いと感じたので記事にします。
結婚していて子供のいる方々の意見としては、「自由がない。自分の時間がない。夜に突然飲みに行こうと誘われても、帰ることを伝えた後なら変更できない。結婚しないで子供をもつのも良いのでは。」など、いろいろな話が出ていました。
その横で、結婚していない若い方が、「結婚したいですね。」と小さい声で言っていました。
ここで、いい加減しつこいのですが、ニック・ポータヴィー著「幸福の計算式」から引用します。
「心理経済学者たちによると、結婚に至るまでの数年間、人はとても幸せになるという確実な証拠がある。誰もが予想するとおり、結婚のプラスの影響がもっとも高まるのは結婚した年だ。だが、この『蜜月』はどのくらい続くのだろうか?5年?10年?それとも死がふたりを分かつまで?正解は2年だ。2年だって?そのとおり。それが、結婚によってもたらされた喜びに完全に慣れるまでにかかる平均時間だ。これは収入の増加に慣れるよりも早い。」
この後に、子どもをもつ喜びについて書かれていますが、今回この部分は省きます。
結婚によってもたらされた喜びに完全に慣れるまで2年、だそうです。
もしかしたら結婚されている人にとっては、「そんなものなのかも」という印象かもしれません。
わたしが言いたいのは、この結果についてではなく、人間は全くの同時期に別の状態を経験できないということです。
例えば、28歳から結婚している人がいるとして、その人が今33歳だとします。
上の結果によると、すでに結婚による喜びは完全に慣れが生じていて、いろいろな不満が生じているかもしれませんし、慣れが生じていても、幸せを感じながら日々を過ごしているかもしれません。
その人の28歳から33歳までの期間は人生で一度きりしかなく、独身でいる、という別の状態を経験することは不可能です。
万が一33歳に離婚したとしても、もはや28歳から33歳の期間ではありません。
逆に、33歳の独身の人がいるとして、「28歳のあの時に、結婚の決断をしていればなぁ」と考えることは、同様に無意味なことです。
まとめます。
わたしたちは、これまで、その時点でのベストの決断を積み重ねた結果、今、ここにいます。
これは疑いようのない事実であり、わたしたちはこれからもベストの決断をします。
ベターではなく、ベストです。
ベストの決断結果が今なので、疑問をもつ必要は全くありません。
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