ピンインデックスシステム
今回は麻酔の話をします。
今のわたしができる麻酔の話は、”西洋医学の麻酔”という分野におけるものになります。
狭い範囲のものにはなりますが、何かお伝えできれば良いなと思います。
麻酔器にはガス供給の配管が3本あって、それらは酸素、空気、笑気の3種類です。
意外かもしれませんが、麻酔器によっては「空気」の配管がなくて酸素と笑気だけのものがあります。
麻酔器の配管を接続する先、つまりガスの供給源は、中央配管の場合とボンベの場合があります。
中央配管への接続においては、安全性を確保するため「ピンインデックスシステム」という方法がとられています。
ピンインデックスシステムでは、写真のように、配管の接続部の形状が決まっており、構造上誤接続ができないようになっています。
詳しく書くと、ピンの角度と本数が、酸素180°で2本、笑気135°で2本、空気120°で3本と決まっています。
さらに配管の色が決まっており、酸素は緑、笑気は青、空気は黄です。
写真の中央配管では、酸素の供給部分が2つ作られていますね。
また、通常、麻酔器の後ろ側には緊急用の酸素ボンベが載っています。
そして、停電などで麻酔器の電源が落ちた場合には、酸素だけは必ず使うことができるように作られています。
何をお伝えしたいかといいますと、麻酔器は患者さんに「酸素」を供給するための「安全装置」が、何重にも何重にも、組み込まれています。
わたしたちが人生を自由に生きるときに、いったい何が、自由な人生のための「安全装置」になるだろうかと考えていました。
みなさんそれぞれ答えは違うと思いますが、いったい何が「安全装置」になると感じますか?
わたしが感じるのは、自分の脳に対する投資が、人生の「安全装置」になるのではないかと感じています。
単なる知識ではありません。
いくつも言い方ができますが、抽象度を上げて全体を俯瞰できる力、知識をつなげて新しいものを生み出す力、目の前に出された情報を吟味できる力。
そしてそこからは、強さと優しさが生まれるのではないかと思います。
決して特殊な能力ではなく、人間だれしも身に付けられるものです。
わたしはまだまだ未熟で、おそらく人生が終わる時までトレーニーでいるのかなと思います。
みなさんが自由で楽しい人生をcreateするために、力になることができれば嬉しく思います。
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