ありがとうと思ったときにありがとうと伝える
毎週決まった曜日、うちの近所に、魚屋さんが小さなトラックで魚を売りに来ます。
最近は月曜日です。
小さなトラックに冷蔵のショーケースがあって、魚や刺身の他に、煮魚やマリネ、玉子焼きなどを売っています。
魚屋のおじさんの年齢は、わたしの父親と同じぐらいに見えるので、60代かなと思います。
以前は料理人をしていたようなことを言っていた記憶があります。
わたしの予想としては、朝早くに魚を仕入れに行って、早朝の段階で総菜類を調理し、売りに来ているのだと思います。
最初に買ったマリネが美味しくて、ときどき仕事帰りに寄るようになりました。
量が多く、1パックで2食分ぐらいの量が入っています。
ここ3週間ぐらい、仕事の帰りが少しだけ遅くなりマリネが売り切れていました。
先週は、おじさんがわたしの顔を見た瞬間、「あ!マリネ売り切れちゃったんだ!ごめんごめん~。来るって分かってたら置いておくんだけど。」と言いました。
わたしが毎週のように「マリネ、売り切れたんですね」と言うもので、顔を覚えてくれたようです。
わたしは仕事柄帰りが遅くなることがあり、買いに行くことを約束できないので、先週は笑ってごまかしてしまいました。
今日仕事帰りに寄ってみると、その時間にはたいてい、売り切れているか1つ残っているかのマリネが、5つか6つありました。
いつも鯵のマリネを買っていたのですが、今日は「鯵」「舌平目」「平目」と3種類あり、パックにマジックで書かれていました。
3種類売られているのは初めてでした。
おススメを聞いたところ、「舌平目かなぁ」と言ってくれたので舌平目のマリネと、今回は玉子焼きを初めて買いました。
おじさんは、「玉子焼きを買うの初めてだね!これも美味しいからねぇ。これも4、5日もつからね。」と言いました。
部屋まで歩きながら、この時間であんなにマリネがあるのはなぜだろうとずっと考えていました。
しかも、3種類あったのは初めてで、なぜだろうなぜだろう、とずっと考えながら帰りました。
どんなに考えても、わたしが来るのを見越して多めに作ってくれていた気がして、いったん部屋に帰ってから、気になってまた出ていきました。
数日もつなら、せっかくなのでお礼を言って買っておこうと思いました。
部屋からおじさんのトラックの場所までは歩いて数分なのですが、おじさんはすでに帰った後でした。
そして、なんともほっこりした気持ちで、いま記事を書いています。
玉子焼きを初めていただいたのですが、玉子焼きからすると、おじさんはおそらく寿司職人だったのだと思います。
次に行ったとき、聞いてみようと思います。
お皿の大きさが分かりにくいですが、写真は1パックの半分以下の量です。
いつもありがとうございます。
食事は命をいただくこと
わたしは料理がそれほど得意ではありませんが、たまに野菜のセットを送ってもらいます。
野菜は東京でも買うことができます。
でも、その野菜が穫れる場所から直接送ってもらう方が、野菜たちのパワーがほとんど落ちていないように感じます。
その地域の旬の野菜を入れてくれているので、こちらの料理の技量に関係なく、いろいろな野菜が入っています。
今日は写真にあるふきと里芋を、煮物にさせていただきました。
わたしがスーパーに行って、ふきと里芋をチョイスすることはあまりありません。
好き嫌いはないのですが、ついつい下準備がほとんど必要ない野菜を買うことが多いです。
ふきは塩で板ずりをして、ゆでた後、水にさらしてから皮をむきます。
里芋は洗ってから皮をむくのですが、むき方にこつがあります。
淡々と下ごしらえをするのですが、下ごしらえの一番のポイントは感謝しながら野菜に向き合うことだと感じました。
最初はなかなか上手にできなかったのですが、感謝しはじめると、なんとなく上手くできるような気がしました。
「わたしたちは野菜の命をいただいているのだなぁ」と改めて感じながら、いま、お鍋で煮ています。
命に対する、礼儀ですね。
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