201607.07

森か公園か

Post by 中西千華 2016年7月7日

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このあいだ電車に乗っていたとき、子供たち3人と、それぞれの子供のお母さんたち3人が乗ってきました。

子供たちは4~5才のように見えました。

昼間で電車は空いており、子供たち3人が私の隣に座りました。

座ると言っても、外を見るために後ろ向きに膝をついて、3人で外を見ながら話し始めました。

「ねえねえ、見えるもの言っていこ!」

「家!」

「車!」

「木!」

「木!あれ?森じゃなーい?」

「えー、公園じゃない??」

わたしは振り返って見ていませんが、おそらく木がたくさんあって、ベンチなどもあったのだと思います。

木がたくさんある様子を、ある子は「森」と表現し、別の子は「公園」だと言って話をしていました。

子供って面白いな、と思いながら聞いていました。

「木」という抽象度のものを視野を広げて「森」と抽象度を一段階上げる子と、「公園」という方向に抽象度を一段階上げる子がいる。

子供とは自然に抽象度の上げ下げが自由にできるのかもしれません。

子供は成長するにしたがって、様々な知識を身に付け、大人から社会の「正解」を教えられて、自由さを失っていくのかもしれないなと思いました。

人間が生まれたときは、知識はありませんが、自由です。

でも、大人になった私たちも、知識の上にさらに知識を得て、自由を選ぶことができます。

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