90歳の女性
昨日バスに乗りました。
扉が閉まって発車しようとしたバスが止まり、再度扉が開きました。
お一人のご年配の方が乗ってこられようとしました。
わたしはたまたま扉の近くに座っていました。
その方の身長はおそらく140cm台前半で体重は40kg弱ぐらい、バスのステップの高さがあったため、持ち手を掴んで脚をスプリングのように勢いをつけて乗ってこられました。
わたしは驚いて反射的に力を貸そうとしたのですが、その方は「大丈夫!大丈夫!わたし、90歳なの!」と快活に仰られました。
わたしはその方が発しているエネルギーに、なんだかワクワクして嬉しくなりました。
ニューバランスのスニーカー、靴下はハートの模様で、かわいらしい服装を着ていらっしゃいました。
ついつい、「この方から見えているこの世界はどのようなものなのだろう」としばらく考えてしまいました。
100人いれば100人の世界の見方があるので、わたしはそれを見てみたいと考える習慣があります。
見ようとしたところで、結局は自分自身の見方になるのですが、とにかく想像してみることが多いです。
話がそれましたが、健康に長生きされる方には、“なにか”がある気がします。
麻酔の仕事をしていて、最近そのことをよく考えます。
90歳以上の方の中に、見た目が若く見えるだけでなく、実際に血管が柔軟で身体の組織が若い印象を受ける方がいらっしゃいます。
血管の柔軟性は、麻酔をかけたときの血圧などの反応でわかることがあります。
若い状態を維持するには、“なにか”理由があるはずで、食べ物やサプリメントなどの次元ではないものが、実際に身体に影響しているように見えます。
このことについてはたびたび考えていて明確な答えは出ていないのですが、答えは意外とシンプルなのかもしれません。
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